チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!
「違うんです。先輩は今たこやきを買いに行ってくれてて。
ここから動かないでねって言われてたのに、茉由ちゃんを見つけて、つい動いちゃったんです。そしたら……」
「そっか、じゃあすぐに朝陽に連絡しよう」
そう言った中ノ瀬先輩がスマホを出して、朝陽くんにかけてくれた。
「みくちゃ~ん」
たこ焼きの袋を持った先輩がけっそうを変えて、人混みをかき分けて走ってきた。