チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!


「みーくちゃん、みくちゃん。一緒に帰ろう~」


放課後、部活に行く前の茉由ちゃんとしゃべっていると、そんな声が聞こえてきた。


え?あたしを呼んでるのは誰かな?


小嶋先輩の声に似てるけど、まさかね。


先輩の教室は1階だし。


こんなところに小嶋先輩がいるわけないもん。


そう思いながら声の聞こえた方を見ると、いるわけないと思った小嶋先輩が、ドアのところからひょこっと顔をのぞかせていた。
< 62 / 541 >

この作品をシェア

pagetop