チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!
「あれ?キミ、朝の電車の子じゃない? あれから大丈夫だった?」
と、聞いてきた。
ものすごく小さな顔に、長い手足。
色素の薄い栗色の髪をはねさせている。
制服の中に着ているシャツのボタンをいっぱい開けて、ネクタイはものすごく緩く結んで、アクセサリーもたくさんつけている。
見た目はものすごくチャラチャラした感じ。
でも顔を傾けて聞いてくれる切れ長の目元が、すごく優しくてあったかい。