チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!


「ったく、本当に可愛いなぁ、みくちゃんは」


こてっと小首を傾げて、片手をテーブルについた先輩がキレイな瞳をあたしに向ける。


「一緒に帰るのだって、ずっとドキドキしてくれてたみたいだし。


フレンチトーストの半分こだって、そんなに驚くことかな? 『ハードルが高すぎます!』なんて、抱きしめたいくらいの可愛さじゃん」


目を細めて、小嶋先輩はあたしを愛おしそうに見つめた。


この表情は、あたしが飼い猫の“だいふく”に向ける視線に似てる気がする。

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