チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!


気を紛らわせるためとか、手持ち無沙汰とか、いろいろな理由で、ティーポットに入っていたのを全部飲んでしまった。


だって、男子とっていうか彼氏とカフェでお茶とか初めてだもん。


いろいろ舞い上がっちゃうよね、やっぱり。


でも、失敗した。


制服の胸のあたりをぎゅっとつかむ。


「家まで送るよ」


と言ってくれた先輩が、あたしに合わせてゆっくりとした足取りで駅までの道のりを歩いてくれる。
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