貴女は悪役令嬢ですよね? ─彼女が微笑んだら─
5【転生ヒロイン】ブリジット
学院長から私のお世話を頼まれた癖に、リシャールは。
初対面では、蕩けそうに甘い顔で、私に向かってにっこりしたのよ?
「私が生徒会長のリシャール・ルブランです」
あたしの! 下半身直撃のその声は!
大好きな宮本武瑠、たけるんの美声だった。
これからこの声が、あたしのものになって、どんな言葉を囁くのかと思ったら。
やだ、もぉイッちゃう!……だったのに。
それに自己紹介は生徒会長、だって。
この国の王太子だって、言わないの、たまんなかった。
同じ学院生だよ、って言ってくれたんだよね?
王族だから、って遠慮しないでね、だよね?
「BB、って呼んでくださいねっ!」
だから、にっこり笑って言っただけなのよ?
ちょっと腕は触ったけどさ……
その瞬間だった。
リシャールの背後に居た護衛騎士のアンドレが
あたしの手を叩いたの。
パシッ!って。
初対面では、蕩けそうに甘い顔で、私に向かってにっこりしたのよ?
「私が生徒会長のリシャール・ルブランです」
あたしの! 下半身直撃のその声は!
大好きな宮本武瑠、たけるんの美声だった。
これからこの声が、あたしのものになって、どんな言葉を囁くのかと思ったら。
やだ、もぉイッちゃう!……だったのに。
それに自己紹介は生徒会長、だって。
この国の王太子だって、言わないの、たまんなかった。
同じ学院生だよ、って言ってくれたんだよね?
王族だから、って遠慮しないでね、だよね?
「BB、って呼んでくださいねっ!」
だから、にっこり笑って言っただけなのよ?
ちょっと腕は触ったけどさ……
その瞬間だった。
リシャールの背後に居た護衛騎士のアンドレが
あたしの手を叩いたの。
パシッ!って。