無自覚なお姫サマ

【蓮side】

「､､､つまらないだろ。あっちの方が楽しい」

「蓮先輩、？」

そんなことをいうと莉央は心配そうに俺の顔を覗く

違う、そばにいてほしい
けど話が続けられない。

海と空が連れてきた女の子、一宮莉央。
最初はなぜみんなが構うのかよくわからなかった。あいつらはみんな女嫌いで女と関わる所なんて見たことがなかった。

俺は別に女が嫌いというわけでもない。
ただ人とかかわるのが苦手。
言葉を発するのに時間がかかる相手にどう思われるのか怖いからだ


俺に近づく女はだいたい類や茜目当て

「ねー、なんであの無口先輩に構うのー？」
「いや、だって茜様と類様に近づけるかもじゃん！」

「さいってー！」
とキャハハと教室からこえが聞こえる

まぁどうでもいい。
と俺は足を教室から遠ざけた

人と関わるのが面倒だ。
だが女が今までのおんなとは違う子が現れた

莉央と一緒に過ごすことになって段々とあいつらが莉央を好きになっていくのがわかった

他のブランドを見るような女とは違うまっすぐで強い女の子