フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
=雑食系集う⑯=



そして、ラッセルこと、まず向沢史也が態度表明した


「うーん…。単純にどっちって言っても、それだけじゃあ選べないっすよ。例えばどっちが好きなのか、自分はどっちのタイプだとか、もう少し具体的な質問でないと。ですから、一旦態度保留ですね」(ラッセル)


「オレはりゅーじんと同じ立場を取ってたと思います。ただ、自分的には、二者以外の選択肢もあるしって程度ですね。ラッセルが今言ったように、先生の二者選択の主旨は今一、よくわかんないんで…」


『お二人の意思表示は了解しました。まあ、クラス全員一斉ではなかったから厳格な仕分けとは言えないけど、向沢君は席に着いたままだった4人と、王山君は横上君と同じスタンスってことにしましょう。よって、雑食系グループね』


クラスのみんなも、概ね”それ”で納得したようだった



***



『時間がないので、二人への詳しい説明はグループ内の人がお願いしますね。では、ここで各グループに分かれてください』


皆は机を移動して、3つのカタマリに分かれた


『まず今日は、各グループの代表者と最初の集まりの日程を決めてもらいます。それを代表者が私のところへ報告すること。あと8分で授業は終わりですから、放課後までで構いません。集まりは全5回、月2回ペースで、場所は自由ですが、必ず全員が揃うことを条件にします。その集まりでの討論の結果報告は毎回書面でまとめ、代表者に提出してもらいます』


一同は黙りこくってしまった


『では、さっそく始めてください。チャイムがなったら、そこで授業は終了にします』


こうして仕分けは完了し、雑食系7人は集った…






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