フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
=とりあえずとす…⑥=



「マッキが代表か…。大変だね…」


その日の放課後…


教室の掃除当番の傍ら、末樹は1年からの親友、土屋由紀奈とのダベりに花を咲かせていた


「全くエラいグループに行っちゃったよ。まあ、あの重戦車コンビは1年の時も一緒だったんで、最初から折り込み済だったけど…。女二人はもう勘弁って感じ」


「ナツメロはわがままクイーンだもんね。クズコもモロ変わり者でさ。あの人達、私らとはあまり接点なかったからね…。でもさ、男のくせにデスマス言葉しゃべってるデスオはともかく、横上君はマトモだと思うけどな」


「うん。見かけはいいんだけど、非協力的でさ。正直、ガッカリよ。とにかく、みんな自分のことばっかで、頭痛くなるって。でもさ、私も転んでタダじゃあ起きないしね…(薄笑)」


「おおー!するってーと、何か手を突っ込んだんだな、マッキ!」


「まあ、ちょっとね」


と、その時…


教室内へ横上流二が飛びこんできた


...


「おい、折原!なんだよ、このラインの”添付”はよう!」


「見たまんまよ。雑食系の代表はあなたと私の共同ってことで先生に申告してきたわ」


「テメー!何、勝手なことを…」


流二が末樹に喰いかかっていると、さらに仙川久珠子と夏本芽路奈が教室に入ってきた


「マッキ、なんなのよ、コレ!ラインで送ってきた画像、ナナボシ先生の立会なんて、決めてないでしょ!」(ナツメロ)


「そうよ!ご丁寧に署名までもらって証拠写真送りつけるって、なんて陰険なの!」(クズコ)


二人供、顔を紅潮させ、すごい剣幕であった…






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