フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
第3章/ナカマということ!
=仲間ということ①=
末樹は決して”朝”、強い方ではなかった
それは子供のころから…
ところが…
***
翌日の朝…
ここめったにないほど、末樹はなんともいい目覚め心地を感じていた
”寒い!でも心地よい…。なんでだろうか…”
***
「あら…、今朝はずいぶんとおいしそうに味噌汁飲むわね、末樹?」
「そう?本人的には、いつも通りなんだけど」
「じゃあ、お母さんの気のせいかしらね」
母の直美は意味ありげにやや笑みを浮かべながら、娘の正面でお茶をすすっている
そう…、この母親は”気のせい”でないことを百も承知であったのだから…
***
「よう…、折原、おはよう!」
一時限目を待つ間…
教室前のローカにあるロッカー前で、横上流二が声をかけてきた
「ああ、横上君…、おはよう!あの…、昨日はどうも。いろいろと…」
「こっちもな」
「でもさ、よく3人説得してくれたよね。野々島君はともかく、他の二人…。よかったら、どんな切り口で当たったのか教えてくれない?」
マッキはわりとぶしつけな?この問いかけが口から出た
それは、予想外に即、あっさりと
「…いや、別にデスオも他の二人も同じさ。なんで?」
「あっ…、あのさ、私、重戦車コンビとは1年から一緒でしょ?その関係でウチのお母さんなんか、凄い凶暴な不良みたいねって…。そんなイメージ持ってるから。…昨日もね、”へー、すごいねー、横上君って子は…”って話になって…」
「おいおい…、お前んとこ、母親に学校でのコト筒抜けでしゃべってるのか、いつも?」
「うーん、筒抜けとまでは…。でも、大体は話してるけど…」
”ありゃりゃ…。気、悪くしたかな。りゅーじん…”
朝から爽快な気分に浸っていた末樹の心は、やや雲りかけていた
末樹は決して”朝”、強い方ではなかった
それは子供のころから…
ところが…
***
翌日の朝…
ここめったにないほど、末樹はなんともいい目覚め心地を感じていた
”寒い!でも心地よい…。なんでだろうか…”
***
「あら…、今朝はずいぶんとおいしそうに味噌汁飲むわね、末樹?」
「そう?本人的には、いつも通りなんだけど」
「じゃあ、お母さんの気のせいかしらね」
母の直美は意味ありげにやや笑みを浮かべながら、娘の正面でお茶をすすっている
そう…、この母親は”気のせい”でないことを百も承知であったのだから…
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「よう…、折原、おはよう!」
一時限目を待つ間…
教室前のローカにあるロッカー前で、横上流二が声をかけてきた
「ああ、横上君…、おはよう!あの…、昨日はどうも。いろいろと…」
「こっちもな」
「でもさ、よく3人説得してくれたよね。野々島君はともかく、他の二人…。よかったら、どんな切り口で当たったのか教えてくれない?」
マッキはわりとぶしつけな?この問いかけが口から出た
それは、予想外に即、あっさりと
「…いや、別にデスオも他の二人も同じさ。なんで?」
「あっ…、あのさ、私、重戦車コンビとは1年から一緒でしょ?その関係でウチのお母さんなんか、凄い凶暴な不良みたいねって…。そんなイメージ持ってるから。…昨日もね、”へー、すごいねー、横上君って子は…”って話になって…」
「おいおい…、お前んとこ、母親に学校でのコト筒抜けでしゃべってるのか、いつも?」
「うーん、筒抜けとまでは…。でも、大体は話してるけど…」
”ありゃりゃ…。気、悪くしたかな。りゅーじん…”
朝から爽快な気分に浸っていた末樹の心は、やや雲りかけていた