フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
=仲間ということ③=




「…それで、初回の集まり、ええと、今週の金曜夕方か。みんなの予定、大丈夫そうか?」


「ラッセル以外はOKだって。昨日のうちにラインきたよ。ラッセルは2、3日中にはっきりするって」


「そうか」


そうこうしていると、他のメンバーが一人二人と、末樹と流二のもとへ、寄ってきた…


***


「おはよう…。ああ、マッキ、昨日はアリガトね」


芽路奈は昨日と打って変わって笑顔満面で接してきた


「おー、雑食系の皆さん、おはようさん!」


「おはよう。重戦車コンビ、今日は珍しく始業前に到着ね(笑)」


芽路奈がそう言うと、末樹もクスクスと笑っていた


「折原…、日程の件、大丈夫だったわ。こっちの予定、日にちずれたんで」


「そう、よかった!じゃあ、全員出席見込みなんで、金曜で決定ってこと、ライン通知するわ。あと、ナナボシ先生にも伝えてこなきゃね」


とにもかくにも…、であった!


最低限ながら、雑食系グループの足並みは揃った~~



***



『…じゃあ、雑食グループは全員出席で、金曜の午後4時半に市ホールで決定なんですね?』


「はい。すいませんが…、よろしくお願いします。たぶん、今回だけでなんとかなんで…」


『了解です。まあ、結局はあなたが代表ってことで落ち着いたそうだしね。…ああ、それと折原さん、他2グループの代表はもう承知しているかしら?』


「確か、荒川さんと中谷君でしたよね?」


『ええ。実は昨日ね…、あなたが職員室から帰った後、入れ替わりで二人が揃って来てね。肉と草の合同討論をしたいって申し出があったんです』


「えー⁉肉と草が合同…、ですか?」


あまりにも突飛な話に、末樹の頭の上にはハテナマークが点滅していた…






< 30 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop