フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
=仲間ということ⑤=




そして、雑食系グループ最初の集まりの日がやってきた。


ナナボシ先生:7人揃ったみたいですね。じゃあ、私はみなさんの会話が届かないあちらのロビーにいます。まあ、この様子なら最後までいなくても大丈夫でしょう。30分したら声かけるから、問題ないようなら引き上げますね。それで、いいですか?


マッキ:はい。よろしくお願いします


末樹はひと通り皆の表情を確認してからそう答えた


ナナボシ先生は7人に手を振って、ニコニコしながら談話室脇のロビーへ退避?して行った…



***



りゅーじん:…じゃあ、これから1時間半、6時までだな。なら、ボイスレコーダーをオンにするわ。後は各自、スマホでもよろしく


マッキ:ええと…、今日は20××年1月29日…、午後4時30分。これより、雑食系グループ7人全員出席の元、第1回目の討論を始めます


りゅーじん:あのさ、とにかくこの討論はフリーハンドになるよ。議事進行は特段なしで。それ、最初に確認だ。みんな、いいか?


ー全員、異議なしとなったー



***



マッキ:…この7人はさ、先生の問いかけへの捉え方はそれぞれだったろうけど、一応の選択スタンスは雑食系としたので、最初はその立場で考えてみたらと思うの。まず、この選択には、肉食・草食の中間ポジションって意識は皆あったんじゃないかな?


この末樹の発言から、7人の仲間による討論は幕を上げた…




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