フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
=仲間ということ⑧=



ナツメロ:まあさ、他の二グループの大半みたいに、自分の態度を安易にっていうか、テキトーでいいやって感覚では決めなかったってことでいいんじゃない?クズコも?


クズコ:ええ…、いいわよ、とりあえずは。…あっ、ナナボシ先生がきたわ…


ーここでナナボシ先生が、7人の討論するテーブルの前まで歩いてきたー


***


ナナボシ先生:皆さん、ご苦労様です。なんか、活発な議論できてるみたなので、私は引き上げていいですかね?


ー末樹は隣に座っている流二に目をやった後、その場で立ち上がったー


マッキ:先生、本日はありがとうございました。何とか討論になってますので…


ナナボシ先生:よかったわ。では、お先に…


ー皆も席を立ち、先生にお辞儀しているー



***



ナツメロ:私…、これまでの話で感じたんだけど、実際に今の世界で日本がとるスタンス考えたらよ、バランス感覚ってすごい重要じゃない?


デスオ:大事ですよ、とても。バランス感覚は…。だけど、それだけじゃあってなりますよね、当然…


コンボイ:まあ、端的に力強さは必需だろうよ


ラッセル:そうなると、結論は早いかも知れねえけど、雑食系か肉食系かのどっちかで、草は退場か?


マッキ:でも、ラッセル…。肉食系と草食系を強弱だけで色別するのはどうかな。草食獣ってことなら、ワニにだって負けないカバもいれば、ゾウもいるし


ラッセル:ああ、そう言うことね。なら、草食系の長所もか…。うーん、大集団の強みとか、飢えに強いとか…。あと、しぶとさか…


りゅーじん:しぶとさ、必要だろ、世界相手の日本となれば…


ー全員が大きく頷くー













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