フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
第4章/マッキの本気!
=マッキの本気①=
”あの日”の帰り道…
マッキはりゅーじんと”いろんな話”をした
彼女はウキウキしながら、時折ケラケラ笑っていたが、彼はほとんど笑わない…
”素敵な笑顔持ってるのに…。もったいない…”
これがマッキの本音であった
しかし…
***
「ラッセル、今日の予定の件でなにか言ってたか?」
「ううん。何も…」
「そうか…」
「何かあるの?」
「いや‥。オレもウワサ程度でヤツから聞いてる訳じゃない。たぶん、”仲間”には時期が来たら本当のことを話すさ。それまで待とう」
「うん。でも…」
「ウチさ、医者じゃん。色々、入ってくるんだよ、世間話でさ。親はその手のウワサとか大好きで、こっちは聞きたくないのに、ベラベラとさあ…」
”そうか、りゅーじんのお父さん、この街で総合病院経営してるんだった…。たしか、お母さんは3人目の人だとか…”
***
「オレも、家でおふくろとの会話を怖がってんじゃあな…。だから、マッキの家みたいに和やかに家族と会話してる様子聞くと、カルチャーショックかな」
「りゅーじん…」
そうだったのだ…
”あの日”の帰り道では、必ずしも明るく楽しい話ばかりではなかった
最寄りのバス停まで歩く夜道は、街燈もまばらでとても暗かった
だが、彼女には彼の方が暗くて見えないくらいな瞬間もあった
”私とは生きてる世界が違う?ううん…、そんなことない!”
あの日から何度、この自問自答を繰り返したことだろう…
”あの日”の帰り道…
マッキはりゅーじんと”いろんな話”をした
彼女はウキウキしながら、時折ケラケラ笑っていたが、彼はほとんど笑わない…
”素敵な笑顔持ってるのに…。もったいない…”
これがマッキの本音であった
しかし…
***
「ラッセル、今日の予定の件でなにか言ってたか?」
「ううん。何も…」
「そうか…」
「何かあるの?」
「いや‥。オレもウワサ程度でヤツから聞いてる訳じゃない。たぶん、”仲間”には時期が来たら本当のことを話すさ。それまで待とう」
「うん。でも…」
「ウチさ、医者じゃん。色々、入ってくるんだよ、世間話でさ。親はその手のウワサとか大好きで、こっちは聞きたくないのに、ベラベラとさあ…」
”そうか、りゅーじんのお父さん、この街で総合病院経営してるんだった…。たしか、お母さんは3人目の人だとか…”
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「オレも、家でおふくろとの会話を怖がってんじゃあな…。だから、マッキの家みたいに和やかに家族と会話してる様子聞くと、カルチャーショックかな」
「りゅーじん…」
そうだったのだ…
”あの日”の帰り道では、必ずしも明るく楽しい話ばかりではなかった
最寄りのバス停まで歩く夜道は、街燈もまばらでとても暗かった
だが、彼女には彼の方が暗くて見えないくらいな瞬間もあった
”私とは生きてる世界が違う?ううん…、そんなことない!”
あの日から何度、この自問自答を繰り返したことだろう…