フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
=マッキの本気⑥=
”そんな…!親の借金で、ずっと住んでる家出なきゃならないなんて…”
「B組の子はさ、私が今度のグループ分けでクズコと一緒になったの知ってたんで、心配して知らせてくれたんだけど…。3年とかも明らかに廊下からこっち覗いて指さしてたりさ…。ふざけんなって!私も頭に来てるわよ」
「それで、クズコは…?」
「うん…、みんなの視線が辛かったのか、さっき、帰っちゃったよ。止める間なもく、かっとんでって…。先生には学級委員が知らせてるはずだけどね」
”全く…、何も学校の中で振れ回らなくったっていいじゃない!誰よ、情報を流したヤツは!”
マッキの怒りは情報を流した人間に向かっていた
***
「…そのB組の友達、どこから聞いてきたのよ!情報元を調べ上げようよ」
「ああ‥。今さ、直接聞いたクラスの子からさかのぼって当たってもらってるから。りゅーじんたちが戻ったら、相談してさ…」
「うん…」
”でも…、仮にクズコがすぐに今の家を去らなければならなかったら、転校ってことになるんだろうか…。そしたら今の課題、最後まで一緒にできないの…?”
クズコのプライバシーに関わる無責任な校内での情報流布は、その日のうちに学校側が動く騒動となった…
”そんな…!親の借金で、ずっと住んでる家出なきゃならないなんて…”
「B組の子はさ、私が今度のグループ分けでクズコと一緒になったの知ってたんで、心配して知らせてくれたんだけど…。3年とかも明らかに廊下からこっち覗いて指さしてたりさ…。ふざけんなって!私も頭に来てるわよ」
「それで、クズコは…?」
「うん…、みんなの視線が辛かったのか、さっき、帰っちゃったよ。止める間なもく、かっとんでって…。先生には学級委員が知らせてるはずだけどね」
”全く…、何も学校の中で振れ回らなくったっていいじゃない!誰よ、情報を流したヤツは!”
マッキの怒りは情報を流した人間に向かっていた
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「…そのB組の友達、どこから聞いてきたのよ!情報元を調べ上げようよ」
「ああ‥。今さ、直接聞いたクラスの子からさかのぼって当たってもらってるから。りゅーじんたちが戻ったら、相談してさ…」
「うん…」
”でも…、仮にクズコがすぐに今の家を去らなければならなかったら、転校ってことになるんだろうか…。そしたら今の課題、最後まで一緒にできないの…?”
クズコのプライバシーに関わる無責任な校内での情報流布は、その日のうちに学校側が動く騒動となった…