フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
=マッキの本気⑨=
「クズコの家の話はさ、昨夜、おふくろから早速だったんだ。オレは耳をふさぎたかったよ。でも、あえてしっかり聞いた…」
「…」(全員)
「…オレの学校関連、これが初めてじゃないんで。学校に持ち込まれたルートっていうか、経緯はだいたい察しがつくんだ。だから、オレがそのテニス部3年の女子に会って確かめてくる。もし、予測通りだったとしたら、クズコにはオレが謝らなきゃならねえしな」
りゅーじんの”告白”に、5人の仲間たちはなんともやるせないと言った表情でため息をついていた
しばしの沈黙を破ったのはラッセルだった
***
「りゅーじん、仮にお前の思ってる通りだったとしてだ、クズコがお前に頭を下げられて、それで彼女の気持ちが収まるか?オレがその立場だったらよう、よけい心の傷が深まると思うぜ」
「…」
りゅーじんはラッセルに顔を向けて黙っていた
口を真一文字に閉じて…
***
「私もラッセルの言う通りだと思うわ!クズコに謝るのは学校に情報をばらまいた人でしょ!」
「おう、オレもそう思うぜ。りゅーじんが詫びる必要なんかねえ。悪いのはこの学校のおしゃべりヤロウだ!」
コンボイもナツメロに続いた
「ええ、そうですね。じゃあこうしたらどうですか?ナツメロがその2年女子のテニス部員を繋いで、まずはりゅーじんが直接会う…」
「うん、うん…。デスオ、それでどうする?」
コンボイのフリにデスオは顔をニヤリとさせて続けた
「クズコの家の話はさ、昨夜、おふくろから早速だったんだ。オレは耳をふさぎたかったよ。でも、あえてしっかり聞いた…」
「…」(全員)
「…オレの学校関連、これが初めてじゃないんで。学校に持ち込まれたルートっていうか、経緯はだいたい察しがつくんだ。だから、オレがそのテニス部3年の女子に会って確かめてくる。もし、予測通りだったとしたら、クズコにはオレが謝らなきゃならねえしな」
りゅーじんの”告白”に、5人の仲間たちはなんともやるせないと言った表情でため息をついていた
しばしの沈黙を破ったのはラッセルだった
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「りゅーじん、仮にお前の思ってる通りだったとしてだ、クズコがお前に頭を下げられて、それで彼女の気持ちが収まるか?オレがその立場だったらよう、よけい心の傷が深まると思うぜ」
「…」
りゅーじんはラッセルに顔を向けて黙っていた
口を真一文字に閉じて…
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「私もラッセルの言う通りだと思うわ!クズコに謝るのは学校に情報をばらまいた人でしょ!」
「おう、オレもそう思うぜ。りゅーじんが詫びる必要なんかねえ。悪いのはこの学校のおしゃべりヤロウだ!」
コンボイもナツメロに続いた
「ええ、そうですね。じゃあこうしたらどうですか?ナツメロがその2年女子のテニス部員を繋いで、まずはりゅーじんが直接会う…」
「うん、うん…。デスオ、それでどうする?」
コンボイのフリにデスオは顔をニヤリとさせて続けた