フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
第5章/仲間たちの行動
=仲間たちの行動①=
折原末樹と横上流二…
マッキとりゅーじんは”ナカマ”を代表して行動した
”ナカマ”であるクズコを慮る気持ちから…
***
その二人は今、屋上で3年のテニス部員である永井亜衣を待っていた
幸いこの日は風もさほど強くはなく、晴天でいつもよりは暖かかった
「でもさ、2BのM子は意外とあっさり話してくれたね」
「ああ。もう学校側から聞き取りされて、正直に話したんだろうから、気持ちも整理できてたんじゃないかな」
フェンスを背にして隣り合っているマッキとりゅーじんは、先程接触を終えた2年のテニス部女子が、予想外にすんなりと”受け入れて”くれたことで、さすがに安堵の表情だった
***
「じゃあ、これから会う3年生も学校側に呼び出されてるとすれば、ありのまま話してくれるかしら」
「そう願いたいよな。まあ、さっき教室行って用件伝えた感じじゃあ、すっとぼけはないと思う。ただ、”一人で”来るかどうか…」
「えっ…?もしかして3年の男子とか連れて来るとかってこと?」
「可能性はあるだろ。もっとも、こっちが二人なんだからってことで、単に女子の友達同行でかも知れないけど」
「そうね…。事の良し悪し云々より、後輩から事情聴取ってのはやっぱりね…」
二人は軽く苦笑をこぼし合っていた
***
そして数分すると、目的の御仁がやってきた
ひとりで…
折原末樹と横上流二…
マッキとりゅーじんは”ナカマ”を代表して行動した
”ナカマ”であるクズコを慮る気持ちから…
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その二人は今、屋上で3年のテニス部員である永井亜衣を待っていた
幸いこの日は風もさほど強くはなく、晴天でいつもよりは暖かかった
「でもさ、2BのM子は意外とあっさり話してくれたね」
「ああ。もう学校側から聞き取りされて、正直に話したんだろうから、気持ちも整理できてたんじゃないかな」
フェンスを背にして隣り合っているマッキとりゅーじんは、先程接触を終えた2年のテニス部女子が、予想外にすんなりと”受け入れて”くれたことで、さすがに安堵の表情だった
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「じゃあ、これから会う3年生も学校側に呼び出されてるとすれば、ありのまま話してくれるかしら」
「そう願いたいよな。まあ、さっき教室行って用件伝えた感じじゃあ、すっとぼけはないと思う。ただ、”一人で”来るかどうか…」
「えっ…?もしかして3年の男子とか連れて来るとかってこと?」
「可能性はあるだろ。もっとも、こっちが二人なんだからってことで、単に女子の友達同行でかも知れないけど」
「そうね…。事の良し悪し云々より、後輩から事情聴取ってのはやっぱりね…」
二人は軽く苦笑をこぼし合っていた
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そして数分すると、目的の御仁がやってきた
ひとりで…