フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
=知恵と友情と反発と⑤=



りゅーじん:オレはいいぜ。マッキ…


マッキ:じゃあ、お願い。


コンボイ:これで、決まりだ。昼休み、ナナボシさんへのクロージングはりゅーじん&マッキってことで…。ああ、二人の仲、冷やかされてもムキになっちゃダメだぞ、二人ともな。アハハハ…


ー仲間たちは皆口を開けて笑った…。いや、ラッセルは口を開けてまでは笑っていなかった。そして、重戦車コンビの相棒、コンボイはそれを見逃さなかったー


***



ラッセル:あのよう…、クズコの件が概ねってとこなんで、唐突なんだが、オレの方も雑食グループのみんなには話しておきたいことがあるんだ


コンボイ:おい!ラッセル…、お前…


ラッセル:うん、いきなり”タイミング”来ちゃったってとこだ(笑)。…実はさ、コンボイだけには言ったんだが、オレ…、大風部屋に入門することになったんだ。ああ、大相撲のな。まあ、力士を目指すことになるって訳だわ


一同(コンボイ以外):えー!!


ナツメロ:ちょ、ちょっと…、あのさー、まだ中2なのに…?…じゃあ、ラッセルも学校変わるとか、やめるとかなの?


ラッセル:いや…、あくまで入門するってことで、中学卒業までは部屋へは通いでいいんだ。高校も卒業できる環境は、部屋の親方が対応してくれることになってね。…当面、来月初めには、大風部屋の九州巡業に2週間合宿みたいなので行かなきゃなんないんで、クズコの事情もあることだし、今のうちにみんなには言っとこうと思ってな


ー一同、ここでもみんなややあっけにとられ、しばし沈黙ー





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