フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
=知恵と友情と反発と⑥=



コンボイ:マッキ…、という訳でさ、クズコの引っ越しとかの日程調節とラッセルの九州行きも併せて、上手く頼むわ


マッキ:うん、わかった


りゅーじん:それでよう、せっかくだから今聞いちゃうけど、担任にはまだこの件、話してないのか、ラッセルも?


ラッセル:ああ、先週決まったことだしな。学校側には親から近日中に話すと思う。2週間学校休むことも含めてな。だから、オレの方はナナボシさんには、まだ告げなくていいんじゃねえかなと思う


マッキ:そうね。今んところは、4回の討論会日程を調節する範囲でとどまってるもんね。どうかな、それでみんなは…


一同:賛成!


***


マッキ:それでさ…、こういう話になったんで、私…、クズコとラッセルには謝らなきゃ…


ナツメロ:マッキまで今度は何をよ、いきなり…


マッキ:あのね…、最初に雑食系グループの代表決める時、クズコとラッセルは家の事情とか諸々の事情あるからって、代表は無理だってはっきり言ってたよ。あの時…、正直、何を勝手なこと言ってって思った。二人の事情なんか頭ごなしで考えることもしないで。面倒なことを背負いたくないだけの言い訳だって決めつけてたよ


一同:(マッキに視線を向けながらシーン…)


マッキ:…それ、昨日と今日で私の身勝手な思い込みだってわかったの。二人とも大変な事情、ホントにあったんだもんね。…ごめんね、クズコ、ラッセル…


一同:(やや俯いてシーン…)


りゅーじん:そんなこと言ったら、ほかの4人だって一緒さ。オレも二人には誤る


ナツメロ:私もだよ


デスオ:自分もです…


ーここで、一同、誰からともなく”ハハハ…”と笑い出し、今度は7人全員が思いっきり笑っていたー


そしてその日の昼休み…


マッキはりゅーじんと一緒に職員室へ向かった


”あの時”と同じように、二人並んでローカをまっすぐ歩いて…





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