フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
=知恵と友情と反発と⑨=
「それと、何よりも仙川さんの気持ちがね…。私は担任じゃあないけど、
やっぱり心配だったから、同じ雑食グループのメンバーを通じて様子も知りたかったの。何しろ、教師である当事者の私が言うのも無責任なんだろうけど、”こういう出来事”の時って、学校は表面上のことばかりだから…」
「…」(マッキ&りゅーじん)
「何か…、教頭先生の報告聞いてて、彼女が不憫に思えてね。…私は無力で何もできないのに、あなたたち仲間がそこまで考えて、早々と誰に言われるでもなく、自主的に動いてくれてるなんて…。びっくりした。でも、ありがとう…」
「先生…!じゃあ、報告会のスカイプ導入、許可もらえますね?」
ここでは、りゅーじんがやや前のめりで、端的にナナボシ先生へ問いかけた
すると‥
***
「もちろんよ。素晴らしい案だわ。…報告会の日程は、仙川さんの都合を優先して調整とって行きましょう。今度転校する学校の方の理解がとれないようであれば、私が直接、折衝しますから」
「先生、ありがとうございます!早速戻って、みんなに伝えます。それで…、クズコの転校の件はまだ学校側…、担任の新山先生にも話してないそうなんです。昨日、自宅に新山先生から電話かかっては来ても、その辺りは…。なので、先生…」
ここではマッキが、やや遠慮しがちにナナボシ先生へそう投げかけた
「わかっています。大丈夫。もし、新山先生や他の先生方から”本人”に何か言ってきたら、私に教えてください」
ナナボシ先生のこの言葉を、マッキとりゅーじんは共に感慨深そうに聞いていた
そして、りゅーじんがやや顔を紅潮させ、ナナボシ先生に向かって力説した
「今のナナボシ先生みたいに、家を出ることとかを心配しての言葉などは何もなかったんです。だから、クズコの方からも特段それには触れなかったそうです。彼女には、ナナボシ先生が担任でもないのに、今の言葉をくれたこと、ちゃんと伝えますから…」
「私もしっかり伝えます!」
マッキもそう続いた
「折原さん、横上君…。今度の2回目、あなた方次第だけど、自分たちの身を置くパブリティーの問題点って視点で、仙川さんのプライベートなウワサが学校で広まった際の学校側の対応とか、取り上げてもらってもいいから。私や学校に遠慮なんかしないでいいから…」
ナナボシ先生はいたって”いつものビジュアル”で、そう言い切った
マッキとりゅーじんはその言葉を胸に刻み、大きく頷いていた…
「それと、何よりも仙川さんの気持ちがね…。私は担任じゃあないけど、
やっぱり心配だったから、同じ雑食グループのメンバーを通じて様子も知りたかったの。何しろ、教師である当事者の私が言うのも無責任なんだろうけど、”こういう出来事”の時って、学校は表面上のことばかりだから…」
「…」(マッキ&りゅーじん)
「何か…、教頭先生の報告聞いてて、彼女が不憫に思えてね。…私は無力で何もできないのに、あなたたち仲間がそこまで考えて、早々と誰に言われるでもなく、自主的に動いてくれてるなんて…。びっくりした。でも、ありがとう…」
「先生…!じゃあ、報告会のスカイプ導入、許可もらえますね?」
ここでは、りゅーじんがやや前のめりで、端的にナナボシ先生へ問いかけた
すると‥
***
「もちろんよ。素晴らしい案だわ。…報告会の日程は、仙川さんの都合を優先して調整とって行きましょう。今度転校する学校の方の理解がとれないようであれば、私が直接、折衝しますから」
「先生、ありがとうございます!早速戻って、みんなに伝えます。それで…、クズコの転校の件はまだ学校側…、担任の新山先生にも話してないそうなんです。昨日、自宅に新山先生から電話かかっては来ても、その辺りは…。なので、先生…」
ここではマッキが、やや遠慮しがちにナナボシ先生へそう投げかけた
「わかっています。大丈夫。もし、新山先生や他の先生方から”本人”に何か言ってきたら、私に教えてください」
ナナボシ先生のこの言葉を、マッキとりゅーじんは共に感慨深そうに聞いていた
そして、りゅーじんがやや顔を紅潮させ、ナナボシ先生に向かって力説した
「今のナナボシ先生みたいに、家を出ることとかを心配しての言葉などは何もなかったんです。だから、クズコの方からも特段それには触れなかったそうです。彼女には、ナナボシ先生が担任でもないのに、今の言葉をくれたこと、ちゃんと伝えますから…」
「私もしっかり伝えます!」
マッキもそう続いた
「折原さん、横上君…。今度の2回目、あなた方次第だけど、自分たちの身を置くパブリティーの問題点って視点で、仙川さんのプライベートなウワサが学校で広まった際の学校側の対応とか、取り上げてもらってもいいから。私や学校に遠慮なんかしないでいいから…」
ナナボシ先生はいたって”いつものビジュアル”で、そう言い切った
マッキとりゅーじんはその言葉を胸に刻み、大きく頷いていた…