フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー
=雑食系集う⑧=
『そもそも、自分の態度を決めるには、何を問われてるのかを理解することが前提になりますよ。…今の選挙では、その上で一票を投じてるのか…。とても疑問に思うんです』
ナナボシ先生の話は益々シリアスになっていく
しかし、それでもアニメ声のままである…
***
『こと選挙となればですよ、”安易な思いこみ”で、もし、とんでもない人間を指導者にしてしまったら、取り返しのつかないことにもなりかねませんよ』
このあたりで皆、結構神妙な顔つきになってきた
ナナボシ先生はそんなみんなをひと通り確認している
『長々とお話してきましたが、ここで皆さんの選択に戻ります。ええと、あえて言いますね。皆さんの選択は、私の問いかけに対する態度表明ということになります』
ー一同、きょとんとするー
***
『私は皆さんに、”肉食系と草食系のどっちかを選択して、スタンスを決めて下さい”としか言ってません』
ー全員、無言でポカーンとなるー
『A君、あなたは先生がそれだけしか問いかけていないのに、どう捉えて肉食系を支持したんですか?』
「ええと、やっぱ、草食獣は肉食獣のエサになっちゃうし、強い方がいいし‥。それで、肉側を選びました」
『要するに、A君はどっちが好きか嫌いの問いかけと解釈したわけですね?』
「まあ、そんなふうに解釈したとは思います。…自分がどっちかに生まれるとしたら、強い方がいいので」
”では、もう一人いくわ”
ナナボシ先生、今度は草側に目をやった
『そもそも、自分の態度を決めるには、何を問われてるのかを理解することが前提になりますよ。…今の選挙では、その上で一票を投じてるのか…。とても疑問に思うんです』
ナナボシ先生の話は益々シリアスになっていく
しかし、それでもアニメ声のままである…
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『こと選挙となればですよ、”安易な思いこみ”で、もし、とんでもない人間を指導者にしてしまったら、取り返しのつかないことにもなりかねませんよ』
このあたりで皆、結構神妙な顔つきになってきた
ナナボシ先生はそんなみんなをひと通り確認している
『長々とお話してきましたが、ここで皆さんの選択に戻ります。ええと、あえて言いますね。皆さんの選択は、私の問いかけに対する態度表明ということになります』
ー一同、きょとんとするー
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『私は皆さんに、”肉食系と草食系のどっちかを選択して、スタンスを決めて下さい”としか言ってません』
ー全員、無言でポカーンとなるー
『A君、あなたは先生がそれだけしか問いかけていないのに、どう捉えて肉食系を支持したんですか?』
「ええと、やっぱ、草食獣は肉食獣のエサになっちゃうし、強い方がいいし‥。それで、肉側を選びました」
『要するに、A君はどっちが好きか嫌いの問いかけと解釈したわけですね?』
「まあ、そんなふうに解釈したとは思います。…自分がどっちかに生まれるとしたら、強い方がいいので」
”では、もう一人いくわ”
ナナボシ先生、今度は草側に目をやった