花に償い

それもまた感じてしまい、肇がそれを止めるまで永遠の時間だった。

「薫子さま、汗かいてます」

汗をかかせた張本人に言われ、睨む。そんなのも諸共せず、肇はわたしの顔の汗と、喘いだ時に流れたらしい唾液を舐めていく。

こちらの息が整う前に、汗を伝って胸元を舐め始めていた。

「も、もうだめ!」
「でも、このなかも汗かいてます」
「しなくて良い!」

そもそも上は下着を着けていない。あんまり触れられたら、

「あっ」

肇の手がその頂きに触れ、声が漏れる。

「かわいい」

呟く声が聞こえた。

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