Rhapsody in Love 〜二人の休日〜


再会して想いを確かめ合い、またお互いを恋人同士と認め合った。すると、離れていた分、想いが募って止められなかった。


クリスマスイブの夜、二人は何に邪魔されることもなく甘い甘い時間を過ごした。遼太郎の尽きることのない愛撫の果てに眠りについたのは、明け方近くになってしまっていただろう。

体が重だるい原因を思い出して、みのりはため息をつく。


——遼ちゃんは元気すぎるのよ。


そう思いながら少し体を起こして、遼太郎の寝顔を見下ろした。


みのりのベッドで枕に頭を載せ、安らかな寝息を立てている遼太郎。こんな無防備な寝顔を見ていると、体育の後の6時間目の授業中に居眠りしていた遼太郎を思い出してしまう。


——おでこをつつくと、びっくりして目を覚ましてたっけ……。


みのりは一人で、その唇ににやりと笑みを含ませた。それから、その笑みに幸せが満ちてくる。みのりは微笑みながら、遼太郎をしみじみと見つめた。

ほのかにあどけなさが残る寝顔に、思わず言葉が口を衝いて出てくる。


「……遼ちゃんって……、かわいい……」


そう(つぶや)いて、遼太郎の頬を優しく撫でた。


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