Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
「そうだね。この狭い部屋の中にずっと二人っきりでいたら、エッチすることばかり考えちゃいそうだもんね」
心の中を見事に読まれていたことに驚いて、飲んでいたお茶が気管に入ってしまい、遼太郎は激しく咳き込んだ。
「遼ちゃん?!大丈夫?」
みのりも驚いて遼太郎に駆け寄り、隣に膝をついて背中をさすってくれる。夜はあれだけ濃密に抱き合っているにも関わらず、〝みのりが側にくる〟たったそれだけのことに、遼太郎の胸はキュンと鳴いてしまう。それはもう、遼太郎にとって条件反射のようなものだった。
「でも、遼ちゃん?我慢しなくていいんだよ?想いが共鳴するのかな。遼ちゃんがしたいって思ってる時は、大体私もそう思ってるし。遼ちゃんが〝好き〟っていう想いが募ってそれをする人だってことは、ちゃんと解ってるし」
そんなことを言われてしまうと、遼太郎の理性は根底からグラグラとして瓦解しそうになる。すぐ側にいるみのりを押し倒してしまおうかと思ったが、少し冷静になって思い直した。
「でも、先生はそのせいで。今朝はフラフラしてたし、朝ごはんも食べる時間がなかったし」
むせた息を整えて遼太郎がそう言うと、みのりはまた優しく微笑んでくれた。