Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
「もう…、もう…!遼ちゃん!」
みのりは目を絞って、甘い刺激に耐えながら遼太郎に訴えかける。すると遼太郎は、みのりを解放するどころか、ベッドの上に押し倒した。
「あっ、もう!ダメだっ…て……」
言葉が途切れてしまったのは、みのりの口が遼太郎のそれで塞がれてしまったから。
遼太郎の長く深いキスは、みのりの思考を芯から蕩けさせる力を持っている。遼太郎がもたらしてくれる圧倒的な歓喜を知っている体は、それを求めてやまなくなる。
「……愛してます」
耳元で囁かれる遼太郎のかすれた声は、かろうじて繋ぎ止められていた理性の緒をいとも簡単に断ち切ってしまう。
「遼ちゃん……」
みのりは熱に浮かされたときのうわ言のように遼太郎を呼び、遼太郎のもたらす渦の中に落ちてゆく。時間も仕事もみのりの意識の中からなくなって、夜通し愛され敏感になった体で遼太郎の愛撫に応えた。
「先生って、かわいい……」
達したときの強烈な感覚の余韻の中、まだ荒い息を整えつつ遼太郎が囁いた。寒さにさらされながらも、うっすらと汗ばんでいる遼太郎の胸から、みのりが遼太郎を見上げる。