アイドルたちに溺愛されて可愛がられて




「愛華ちゃーん!一緒に行こーっ!」



放課後、いつものように莉音くんが教室まで私のことを迎えに来る。



「莉音くん、行こっか。心桜、また明日ね!」

「頑張りなさいよ、愛華っ」



心桜に背中をポンと押される。

頑張るって何を頑張るの?



「愛華ちゃん?どうかした?」



意味深な心桜の言葉に放心状態だった私。

莉音くんに声をかけられて、現実に戻される。



「ううん、なんでもないの」

「そー?」



莉音くんが不思議がっていたけれど、誤魔化した。

莉音くんに手を引かれて、彼らの隠れ家へと向かう。

毎度のことだけれど追っかけを巻くのに走るから、大変だ。



「愛華ちゃん大丈夫?」

「う、うんっ、大丈夫っ!」



隠れ家である空き教室に着く頃には息が切れていた。



「ついたー!」



ガラッとドアを開けて中に入ると、そこにはもう全員が集まっていた。




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