アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
「颯汰くん、潮見さんから連絡来た?」
「まだだよ。打ち合わせで時間かかってるらしい」
「そっか、それならまだ愛華ちゃんと居られるね〜」
隣で嬉しそうにニッコリと笑う莉音くん。
よほど嬉しいのか、しっぽを振る子犬のようだ。
「今日も何かあるの?」
「うん、今日も練習!デビューライブがもうすぐだからね〜っ」
シャイニングのデビュー日は2週間後の日曜日。
その日に合わせて、デビューライブがある。
彼らはその練習で今忙しいらしい。
「そっか、みんな頑張ってね!」
「ありがとう、愛華ちゃん」
「期待に応えられるよう頑張るよ」
「愛華ちゃんに応援されたらいつもより頑張れそうっ!」
「それはよかった」
莉音くんはとってもやる気満々だった。
今日はみんなの練習姿を見られなくて残念。
きっと練習中のみんなもかっこいいんだろうなぁ。
そんな3人とは裏腹に、椅子に座ったまま俯いている廉くん。
疲れて寝ているのだろうか。