アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
「まさか、本当にシャイニング?」
「うん、そうだよ」
「うちの中学校に通ってるの?」
「そう。芸能科にね」
私のどんどん飛び出してくる疑問に淡々と答えてくれる颯汰くん。
……なんてことだ。
確かに芸能科があるこの学校にアイドルが通っていたって不思議ではない。
彼らがシャイニングだから、どこかで見覚えがあったんだ。
なんで私は今まで気づかなかったのだろう。
「愛華ちゃん!僕、愛華ちゃんのこと気に入っちゃったっ」
「ええっ!?」
急に莉音くんに抱きしめられ、体が硬直する。
わ、私、今……アイドルに抱きしめられてる!?
「えっと、あの……」
「僕、愛華ちゃんを仲間に入れたい!いいでしょー、颯汰くん」
私を抱きしめたまま、颯太くんにうるっとした視線を送る莉音くん。
「うーん、隠れ家もバレちゃったしねぇ」
困りながらも何かを考える颯汰くん。
「でしょ?でしょ?」
「だから、それはお前が悪いんだろ」
「もう、怒らないでってばー」
さっきからお怒りの廉くん。
「俺はいいと思うけどなぁ」
私にウインクを送ってくる千秋くん。
突然のアイドルからのウインクにドキッとする。
さすがアイドル。ファンサービスが手馴れてる。
こうして私を置いてけぼりにして、どんどん話が進んでいく。
あの、私はどうすれば……