アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
そこには見覚えのありすぎる4人組がいた。
「きゃーっ、廉くん!」
「今日もかっこいい〜っ」
「莉音くん可愛すぎ!こっちみてくれないかな?」
窓にへばりついている女の子たちからそんな言葉が聞こえてくる。
「ねぇ、心桜」
「何?」
「シャイニングってうちらの学校の生徒だったんだね」
「……えぇっ!?」
「えっ?」
私がボソッと呟くと、心桜は思わず立ち上がるほど驚いた声を出した。
「まさか愛華、知らなかったの!?」
「う、うん……」
心桜は「嘘でしょ」と言わんばかりの表情で、口に手を当てて驚いている。
「この学校に通ってて知らない人なんて居ないよ」
「そんな有名な話だったんだ……」
「ほら、毎朝こうしてって……愛華いつももう少し登校遅かったもんね」
そうだ。
いつもは学校が近いからと余裕ぶって、遅刻ギリギリに登校してきていた。
今日はたまたま早く起きたから、珍しくいつもより早く登校してきたのだった。
そのせいで柊にも出会ってしまったのだけれど。