アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
準備が整ったようで、撮影場所へと移動する。
そこは衣装と同じく真っ白なセットで、キラキラと光る風船が散らばっていた。
「シャイニングの皆さん入りまーす!」
「お願いします!」
活気溢れる声が飛び交う。
それと同時に緊張感もあり、ただの見学である私もなんだか緊張してきた。
セットの中に彼らが立つ。
ライトに照らされる彼らは、それはもうかっこよかった。
私は潮見さんの隣に立って見学させてもらっている。
スタジオ内には、彼らの曲がかかる。
結菜がいつもうるさいというくらい毎日シャイニングの曲をかけているけど、この曲はまだ聞いたことがない。
結菜の聞いたことのない曲を先に聞いてることに優越感さえある。
「撮影始めます!3、2……」
撮影が始まった。
曲が流れると同時に彼らの顔付きが変わる。
学校で見ていた彼らとは違う。
アイドルの顔だ。
そんな姿に私は魅了される。
グッと惹き込まれていく。