アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
アイドルにデートへ誘われちゃいました



あれから無事に潮見さんに家まで送り届けてもらい、帰ってきた。

今でも余韻に浸っている。

PV撮影だから、ほとんど口パクで実際に踊って歌っていたわけじゃない。

それでも私を彼らの虜にするには十分だった。

シャイニングのみんなはもう少し撮影にかかるからと、途中で潮見さんに送ってもらったわけだけれど、本音を言うと、もう少し見ていたかった。

けれど、中学生が外で遊んでいるには遅い時間になってしまっていたから仕方がない。

親御さんに心配をかけないようにという潮見さんの配慮だった。

もちろん撮影中だった彼らにもお別れの挨拶はできずに帰ってきてしまった。

それはやっぱり心残りだ。



「潮見さん、ありがとうございました」

「いいのよ。それよりもまた1人彼らのファンを増やせて良かったわ」

「みんなが輝きすぎてて、目が離せませんでした」

「それが私の目指すシャイニングなの」



ふふっと笑う潮見さん。

潮見さんの愛するシャイニングは、とっても輝いていた。




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