アイドルたちに溺愛されて可愛がられて



「でもどうして突然シャイニング?」



結菜は未だに信じられないという顔をしている。

まさか彼らと出会い、今日はPV撮影にお邪魔させてもらってファンになってしまったなんてことは正直に言えるわけがない。



「うちの学校にシャイニングが通ってるって知ったから気になって……」



真実は言っていないけれど、嘘はついていない。



「今更知ったの!?だからずっと羨ましいって言ってたのにー。私の通う頃にはシャイニングのみんなは高校生だし……」



どうやら結菜は、私の通う中学校にシャイニングが通っていたことを知っていたようだった。
さすがファン。

その辺の情報は集めているみたい。



「もしかしてみんなに会ったの!?」

「えぇ、まぁ、うん……」



これくらいはいいだろうと正直に答える。



「えぇーっ!羨ましい!愛華姉ちゃんだけずるい!」



さらに興奮し始める結菜。

騒ぎを聞き付けてお母さんが様子を見に来てしまうほど。

お母さんには大丈夫だと伝えて、夕飯の準備に戻ってもらった。




< 40 / 122 >

この作品をシェア

pagetop