アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
こんなすぐにアイドルを好きになってしまった自分に、自分が一番驚いている。
今までどんなにかっこいい人や可愛い人を見たって何も感じなかったのに。
キラキラと輝く彼らを見てしまったからだ。
この日は寝るまでずっとシャイニングの曲を聞いていた。
目をつぶると、PV撮影での彼らの姿がまぶたの裏に浮かぶ。
爽やかな笑顔を向ける颯汰くん。
笑顔が眩しく、ウインクにやられた千秋くん。
子犬のような笑顔の莉音くん。
クールにキメる廉くん。
彼らは紛れもないアイドルで、私の胸をキュンと鳴らせるには十分だった。
明日もまた会えるだろうか。
こんなド庶民な私がまた会ってもいいのだろうか。
また会いたい。
彼らの輝く姿が見たい。
ファンになるってこんな気持ちなんだと、やっと知った。
彼らの歌声に包まれながら、私は眠りについた。