アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
「愛華、昨日もシャイニングの莉音くんに呼ばれてたけど、シャイニングとどういう関係なの!?」
彼らに秘密と言われたこともあり、心桜にも話していない。
「えっといろいろありまして……」
「いろいろって何よー!」
教えなさいと心桜に体を揺さぶられる。
揺れる視界の外に、こちらへ近づいてくる2人の姿が見えた。
「ちょっといいかな?」
「は、はいっ!」
颯汰くんに声をかけられて、うっとりしてしまっている心桜。
「愛華ちゃん借りてもいい?」
私の腰に手を回し、体を引き寄せる千秋くん。
腰に触れる手にドキドキが止まらない私。
今にも心臓が口から飛び出そうで、どうにかなってしまいそう。
これは彼らが好きだと自覚してしまったから余計だろうか。
「ど、どうぞ!」
すっかり胸を射抜かれてしまっている心桜は、簡単に私を差し出した。
「ありがとう」
「行こう、愛華ちゃん」
「あ、えっ……あ、うん」
こうして今日も半ば無理矢理連行されてしまった。