アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
「愛華ちゃん、ワンピースとっても可愛いっ」
「ありがとう、莉音くん」
こんなイケメンたちにそう言われると、変な勘違いをしてしまいそうなほどドキドキする。
「なぁ、早く行こうぜー」
千秋くんは早く遊びたいみたいで、みんなのことを急かしている。
「今行くよ。行こう、愛華ちゃん」
颯汰くんに手を差し伸べられて、それを取っていいのか一瞬戸惑いつつ、その手にそっと手を重ねた。
ギュッと握られる私の手。
今、私……アイドルと手を繋いでる!?
どうしよう。
本当にバレてしまったら、世界中のファンたちに殺されそうだ。
想像してしまい、ゾワッと背筋が凍りそうになった。
「大丈夫?愛華ちゃん」
「うん、大丈夫!」
「そっか、よかった。愛華ちゃんはどれに乗りたい?」
私の右隣には颯汰くん。
反対の左隣には莉音くん。
少し前を千秋くんがはしゃいで歩いていて、少し後ろを廉くんがついてきている。
なんて豪華なデートだろう。
私は、逆ハーレム状態だ。
「うーん、ジェットコースターとか乗りたいかも」
「愛華ちゃん絶叫系行けるタイプ?」
「うん」
「じゃあそうしよう」
そうして最初はジェットコースターに乗ることになった。