アイドルたちに溺愛されて可愛がられて




その後はライド系のアトラクションに乗ったり、テーマパークのキャラに会ったり、記念にとカチューシャをみんなで買って、頭につけて写真を撮った。

カチューシャは廉くんは乗り気じゃなかったけれど、みんなに押されて渋々つけていた。

それもうさぎのカチューシャをしていて、かっこよさと可愛さのギャップにドキドキする。



「ねぇ、もしかして……」



次は何に乗ろうかと作戦会議をしていたところ、周りでザワザワと声がした。

それにいち早く気がついたのは、千秋くんだった。



「……俺らバレてるかも」

「えっ、本当っ!?」

「うーん、ここでバレたらやばいね……」

「……っ」



アトラクション会議から、一気に今の大事件の話題にすり変わる。

こんな人がたくさんいるテーマパークにシャイニングが来ている飛ばれたら、それこそ大混乱だ。

しかもそんな彼らのところに私がいたら……それこそ大変なことになるんじゃ……

それでハッとする。

潮見さんが言ってたのってこのことなんじゃないかと。

彼らと一緒に行動するってことはリスクも伴う。

デビュー前の彼らにスキャンダルはもってのほかだ。




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