アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
アイドルたちにドキドキが止まらない!?
休みの日、私のスマートフォンが鳴った。
眠い目を擦って、画面も見ずにその電話に出た。
「もしもし、愛華ちゃん?」
その電話の主は、颯汰くんだった。
「そ、颯汰くんっ!?」
この間のテーマパークデートの日、いつでも連絡が取れるようにとみんなと連絡先を交換していた。
自分のスマートフォンにシャイニングのみんなの連絡先があるってだけで宝物のようだったのに、本当に連絡が来るなんて……
「今日は何か予定ある?」
「予定?」
うーんと考えてみるも特にない。
今日は一日中家で過ごして、なんなら結菜オススメのシャイニングの曲を聞いて過ごそうかと思っていた。
「特にはないよ」
「じゃあさ、僕たちの撮影現場に来てくれないかな?」
「えっ!?」
それはまさかのお誘いだった。
彼らの貴重な撮影現場。
この前のPV撮影だって、これとない貴重な体験だったのに。
「本当にいいの?」
「うん。千秋が愛華ちゃんがぴったりなんじゃないかって」
「……ぴったり?」
「とりあえずうちのマネージャーが迎えに行くから準備して待っててくれる?」
「う、うん、わかった」
颯汰くんの言う“ぴったり”の意味がわからなかったけれど、これから潮見さんが家に迎えに来るということだけはわかった。