アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
「愛華さん入りまーす!」
現場に私の名前が響く。
一段と緊張感が高まった。
「愛華ちゃんきれーいっ!」
シャイニングのみんなと顔を合わせる。
まず初めに声を出したのは莉音くんだった。
「どう、かな……?」
なんだかとっても恥ずかしい。
「……いいんじゃねーの?」
「廉くんっ」
まさか廉くんの口からそんな言葉が聞けるとは思わず、びっくりしてしまう。
「おぉ、廉、ついに愛華ちゃんに惚れたか!?」
「うるせーな。正直に言って何が悪いんだよ」
「照れんなって」
いつもより素直な廉くんをいじり倒す千秋くん。
普段あまり話さないイメージの2人だけれど、仲の良さがうかがえる。
「本当に素敵だよ、愛華ちゃん」
「あぁ、似合ってる!」
「ありがとう、颯汰くんに、千秋くん!私、みんなのために頑張るね!」
「うん、ありがとう。難しいと思うけど僕らに任せてリラックスしてね」
颯汰くんの爽やかスマイルに心臓がキュッとなる。
かっこいい衣装を着ているから尚更だ。
ここからは撮影。
かっこいい彼らに惚れてないで、気を引き締めないと。