アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
「愛華ちゃん、大丈夫?」
「だ、大丈夫……」
……ではありません。
もしかしてこの先もこんな感じであとの3人と撮影をするの?
こんな甘い撮影だなんて聞いてない。
このままで私の心臓が持つかどうか……
「ちょっと休憩する?」
「お水だけ飲みたいかも……」
「わかった。潮見さん!愛華ちゃんにお水くれる?」
潮見さんはすぐに私の元へ水を届けてくれた。
水を飲んで心を落ち着かせているのと同時に、メイクさんもやってきて、崩れたメイクを直してくれた。
「ちょっと愛華ちゃんには刺激が強すぎたかしら?」
ふふっと笑って潮見さんが言う。
「かっこよすぎて……刺激強すぎです……」
「あははっ、そうよね。大変だろうけどあと3人分よろしくね」
「は、はい……頑張ります」
彼らのためにやるって決めたんだから頑張らないと。
監督さんからも颯汰くんとの撮影後「いい反応だったよ」と褒められたし……
これでいいのか自信はないけれどやるしかない。
「じゃあ次は千秋くんと愛華ちゃんペアでお願いします!」
声がかかった。
次は千秋くんとだ。