アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
アイドルたちの大切なお姫様
「えっ!シャイニングのPV撮影にっ!?」
「ちょっ!心桜!しーっ!これ他の人には聞かれちゃいけない話なんだから!」
突如大きな声を出した心桜を慌てて落ち着かせる私。
シャイニングのみんなにも許可を取って、心桜だけには彼らの話をすることにした。
心桜には、私とシャイニングの出会いについても正直に話している。
「相当彼らのお気に入りね、愛華は」
「気に入ってくれてるのは嬉しいけど心臓が持ちそうにないよ……」
「それは贅沢な悩みね」
「うぅ……」
それはそうかもしれない。
どんなに手を伸ばしても雲のような存在なデビュー目前アイドルであるシャイニングに会えていて、さらに彼らのお気に入りにしてもらえている私はラッキーすぎるのだ。
きっとファンのみんな誰もが夢見ること。
それを私は体験できている。
まるで夢のような話。
「PVの公開楽しみね」
「うん、どんな感じになってるんだろう……」
公開はデビュー日らしい。
それを今は密かに楽しみにしている。