アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
確実にヒートアップしている私へのいじめ。
周りにバレていないのがおかしいくらい。
誰にも迷惑や心配をかけたくなくて、相談できずにいた。
この日だけじゃなく、物を隠される日も何日か続いた。
上履きがゴミ箱に捨てられている日もあった。
「愛華ちゃん?大丈夫ー?何かあった?」
「え?」
「なんか愛華ちゃん、元気ないから」
「……っ、なんでもないよ、ちょっと最近疲れてて……」
今日も莉音くんからの迎えがあって、シャイニングの隠れ家にお邪魔させてもらっている。
いつも通り机を囲んで、千秋くんが持ってきているお菓子を広げて食べながらおはなしをしていたのだけれど、莉音くんから心配されてしまった。
「じゃあ僕、肩揉んであげるよ!」
莉音くんは席を立って、私の後ろに周り、肩を揉んでくれた。
疲れなんていうのは嘘。
いや、嘘ではないのかもしれない。
体は平気だけれど、心が疲れきっている。
それでも嘘をついてしまったことに罪悪感を感じた。