アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
「なんでたいして可愛くもないあんたがシャイニングのみんなとつるんでるわけ?」
ほら、やっぱりシャイニング絡みだ。
私の予想通り。
思い当たることなんて、それしかない。
「ほら、なんとか言いなさいよ!」
体をドンッと強く押されて、体がよろめく。
なんとかバランスをとって立っていられたけれど、危なく尻もちをつくところだった。
雨の後でぬかるんだ土の上に転んでしまっては、制服が汚れてしまう。
「あんななんかがシャイニングと絡んでいいと思ってるの!?」
次から次へと言いたい放題。
私は何を言っても意味がないと思い、ずっと黙り込んだまま。
それもまた彼女たちの反感を買っているのかもしれない。
「さっさと彼らから離れなさいよ!」
「……それは無理」
「……はあ?」
「離れるのは嫌」
大好きな彼らからは離れたくない。
私がどんなに何をされようとそれは嫌だ。
思い出すのは彼らと過ごした楽しい時間。
そこは、私の居場所にもなっている。
それを無くしたくない。