アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
「それはっ!この子が悪いのよ!みんなのシャイニングを独り占めして!」
「だからってこんなことして許されると思ってんの?」
「……うっ」
廉くんの聞いたことのないような低い声にたじろぐ女の子。
「愛華は俺たちが望んで一緒にいるだけだ。お前らには関係ない」
「……」
女の子たちは、黙り込んでしまった。
ずっと怖くてたまらなかったのに、廉くんが来てくれてから震えが落ち着いてきた。
今は、背中に彼女たちから私を隠すようにして立ってくれている。
彼女たちから守ってくれている。
それがとても心強くて安心する。
「今後一切、俺たちにも愛華にも近づくな」
「……」
「返事は?」
「「……はい」」
「今すぐここから消えろ」
廉くんの鋭い一言に、泣きながら彼女たちはその場を立ち去って行った。