アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
「えー、みなさんこんにちは」
校長先生が登壇し、ありがたいお話が始まる。
相変わらず話が長い先生で、眠くなってきてしまう。
隣に並んでいる男子もふわぁと欠伸をしていた。
「ふわぁ……」
欠伸が移ってしまった。
眠たいよね、すごくわかる。
今すぐにベッドの上に寝転びたいくらい。
「さて、今日みんなに急遽集まってもらったのはあるグループからお願いをされたからだ」
お願い?
急に話が飛んで、周りがざわつき始める。
それに眠そうにしていた人たちも目を覚ましたようだ。
「もうすぐ我が校の誇るアイドルグループ、シャイニングがデビューする」
「シャイニング……」
まさかその名前が校長先生の口から出てくるとは思わなかった。
それはみんなも同じだったようでさらにざわめきが大きくなる。
「そんな彼らがこの学校のためにデビュー目前ライブをしたいそうだ」
……ライブ!?
「今日はみんな楽しんでいって欲しい」
校長先生の話はそう幕を閉じた。