アイドルたちに溺愛されて可愛がられて



シャイニングのデビュー目前ライブと聞き、周りはみんな動揺を隠せない。

その瞬間、パッと体育館内の照明が落ちた。

すぐにステージにライトが当てられ、聞き覚えのある曲が流れ始めた。

何度も家で聞いた曲。

これは彼らの、シャイニングのオリジナル曲だ。



「みんな!こんにちはーっ!」

「やっほーっ!」



颯汰くんを先頭に、シャイニングのみんながステージに上がってくる。

PV撮影の時のようなキラキラの衣装を着て。

ステージに姿を現した彼らを見て、体育館中の女子生徒の黄色い悲鳴があがる。

学校内でもあまり姿を見ることができないはずの彼ら。

キラキラと輝く彼らが、間違いなくそこにいる。



「今日は僕たちのために集まってくれてありがとう!短い時間だけど楽しんでいってね!」



キャーという歓声。

まるでここはライブ会場。

こんな一瞬で体育館内の空気を変えてしまうシャイニングはすごい。

長めの前奏が終わり、彼らが歌い始める。




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