アイドルたちに溺愛されて可愛がられて
アイドルのことが好きみたいです
「あれは痺れたわぁ!」
シャイニングの弾丸ライブがあった次の日。
心桜が興奮気味に話す。
心桜の話していることは、昨日のライブでシャイニングが全校生徒の前で宣言したあのことだ。
みんなの前で私が大切な人だと公言してくれた。
いじめは許さないと言ってくれた。
シャイニングのみんなが私を守ってくれた。
それはとっても嬉しいことだった。
「本当、びっくりしたよ……突然ステージに呼ばれるんだもん」
「でも本当、愛されてるね、愛華」
「うん、すごくそう思う」
恥ずかしかったけれど、とても幸せな時間だったと思う。
「あーあ、俺が守ってやろうと思ったのに全部持って気やがって」
「どういう意味?」
「どういうって、そのまんまだよ」
心桜と話しているところに柊が乱入してくる。
「柏原もまだまだね」
「チッ」
ご機嫌ナナメな柊はそのまま友達の元へと去っていった。
一体なんだったんだ。
「ねぇ、柊がまだまだってどういうこと?」
「愛華がそう思っているところよ」
「……?」
私にはどういうことだか、さっぱりわからなかった。