アイドルたちに溺愛されて可愛がられて

「……廉くん」



ピンチの時にいつも助けてくれるのは廉くんだった。

その度にドキドキが止まらなかった。



「うっそ、意外〜。てっきり愛華は颯汰くんとか莉音くんがタイプなんだと思ってた」

「あはは」



もちろん颯汰くんや莉音くん、千秋くんのことも好き。

でも廉くんだけはちょっと違う。

……気がする。



「へぇ、そっか、愛華は廉くんが好きなんだぁ」



ニヤニヤと笑みを浮かべる心桜。

その言葉に疑問を浮かべる私。



「これって好きなの？」

「え？もしかして、自覚ないの？」

「ドキドキはするけど……」

「もっと一緒にいたいとか、もっと私を見て欲しい！とかない？」



廉くんのことはもっと知りたいと思う。

もっと近づきたいと思う。



「そう、かも……」

「それってもう、好きってことじゃない？」

「そうなのかな？」

「そうそう！」



私って廉くんのことが好きなの……？