素敵後輩の隠し事


同級生はイラついた顔で守山さんを睨む。


守山さん、危ない!と思ったが……



同級生は私を前に、ぎこちなく深々と頭を下げたのだ。



「ガリ子……いや、矢田さん……ごめん」





私はぽかーんと彼を見ていた。

この人は、かつて自分がパシリにしていじめていた下僕に、プライドを投げ打って頭を下げているのだ。

城内君の存在は、この人にとってそこまで脅威なのだろうか。

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