素敵後輩の隠し事
それは、古い写真をスマホで撮ったものだろうか。
なんだかぼやけて色褪せた画像だった。
ヤンキー座りをして煙草を持った城内君は、オレンジ色の鮮やかな髪をしていた。
彼の隣には、これまたギャルの女性。
ミニスカートから下着が見えそうだ。
私の大嫌いな人種。
私をいじめたのも、こんな人たちだった。
だけど城内君は……
「辛かったんですね……」
私はぽつりと言っていた。
「城内君は、ずっとこのことを隠していて……」