素敵後輩の隠し事
彼は続ける。
「じょ、城内先輩も工場の飲み会に誘おうと思っていたんです。
二次会にはキャバクラに行って、ナンパして……って、来ないですよね?」
はぁ……なんだか頭がくらくらしてきた。
そして城内君は城内君でめちゃくちゃ怒っていて、その怒りを隠すのさえ忘れ、
「二度と俺を誘うな!ぶっ殺す!!」
なんて完全にブラック化していた。
ぽかーんとする私の前で、工場のリーダーは悲鳴を上げて逃げていった。
よっぽど城内君が怖いのか、いや、正直今の城内君は私でも怖い。